番組スタッフとコラボレーションで制作
9月7日の夜11時6分、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催中のIOC総会で東京が2020年のオリンピック招致プレゼンテーションをしている頃に、全編パワーポイントで作成されたテレビCMがテレビ朝日「YOU MAY DREAM」番組中に放映された。日本マイクロソフトの「Microsoft Office」のCMだ。記録がないので定かではないが、おそらく全編パワーポイントで作成されたCMが地上波で放映されたのは初めてと思われる。
実際に使ったパワーポイントのテンプレートはこちらでダウンロードできるので皆様も試していただきたい(注:ロゴや写真、ナレーションや動画などは各種権利の関係で入っていません)。ちなみに、ここまでこぎつけるためには社内関係者やテレビ局の多大な協力が必要であった、このコラムの場を借りて関係した皆様にお祝いとお礼を申し上げたい。
今回は久しぶりに自身の行った施策の話をしているのであるが、なぜパワーポイントでCMをつくろうという話になったかの経緯をお話ししよう。
日本マイクロソフトでは2013年の4月より戦略的にテレビ朝日の「YOU MAY DREAM」(毎週土曜日午後11時6分~放送中)という番組を提供して、番組制作スタッフとコラボレーションしてCMを開発している。もちろん既存の素材がある場合にはそちらを活用することもあるが、例えば今回の消費者向けのオフィスなどはそもそもオンエアする素材が無い。その場合には日本独自のメッセージングを入れた素材を開発する必要があり、コンテンツ制作のプロであるテレビ局とミニ番組を一社提供することによってコラボレーションをしているのである。
絵コンテから企画に発展
また、同番組では8月中には放映した日本マイクロソフトの企業市民活動(企業の社会的責任)を紹介する「未来をつくる、あなたと」というビデオを放映した。こちらは既にある素材をテレビで紹介し、また、それを通じてWebに誘導してそこにあるビデオを見てもらおうという取り組みである。この素地を単独でスポットで流すよりも冠スポンサーとなり番組と連動させて本編と夢診断の間に放映するほうが、視聴率が下がらないなどの効果も期待ができ注目率が上がると考えているのである。
では、話を今回の取り組みに戻すと、日本での消費者向けオフィスのマーケティングの課題としては各種ソフトウェア(Word, Excel, PowerPoint, OneNote)の実用的なテンプレート、Officeスタイル カタログの認知を上げるために紹介ページを9月に立ち上げることとなったのであるが、それを紹介する方法を当社で制作スタッフが起こした絵コンテで協議をしていたところ、この絵コンテはプレゼンテーションみたいだという話になり、いっそのことパワーポイントで制作してそれを一緒に訴求するほうが効果的ではないかという話になったのである。
弊社の社員が番組制作スタッフに新しいOfficeの各種機能をレクチャーし、CM最終の編集も弊社の会議室で行うなどかなり効率的に行われた。使われる動画や静止画は撮影を行い、音声ファイルの作成やナレーション撮りも行ったのであるが、各種微調整などの時間が短縮され何よりも新たに専用ソフトウェアを購入することなく通常のデスクトップやノートパソコンで簡単に編集ができることは大きなメリットであった。
ちなみに見どころは「テロップなど普通のテレビCMと変わらず、PowerPointで作ったとは思えない出来であるのと同時に、画面の切り替わりではPowerPointならではの、おもしろいエフェクトがたくさん出て来るところを楽しんでもらえればと思います」ということである。スタッフの今回の体験をこちらで紹介しているので是非ご覧いただきたい。
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