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Gunosy福島氏、竹谷氏に直撃!加速する各種メディアのプラットフォーム化

Gunosyがプラットフォーム化発表、NewsPicksは企業カテゴリーをスタート

LINEが単なるコミュニケーションツールとしてではなく、生活に必要な各種プラットフォームの構築を手掛け始めているが、情報キュレーションアプリのGunosyもすでに報道されているように11月11日に事業戦略説明会を行い「Gunosy 5000万人都市構想」を発表した。発表によると同社はグノシーをプラットフォーム化し11社の12サービスと提携し5000万人がニュース/メディア・コンテンツに加え、様々なお店を誘致し、スマホに最適化された形でユーザーに提供することで、「いつまでもいたい」と思える街のようなプラットフォームづくりを行うということである。

経済ニュースのNewsPicksは11月10日、日本IBMがスポンサーとなりメディア上の特定カテゴリーを広告主がスポンサードする「ブランドカテゴリー」を開始した。こちらは「B2B企業のブランディング、コンテンツマーケティングの取り組みとしてポジショニングしており、当社のブランディングにおいて、ブランドミッションとして重要と定義している「Innovation」をテーマに記事をピックアップしてもらっています」(山口有希子 日本IBM コミュニケーション&ブランドエクスペリエンス部長)。同社では世界的な動きとして、Paid、Owned、Earnedを統合する動きがあり、日本IBMでは、すでに、広告宣伝、Web、社内広報、社外広報、社会貢献、政策渉外の各部門が、「コミュニケーション&ブランドエクスペリエンス」という名のもと統合されてきているということであるが、またこちらは別途機会があれば紹介したい。

さらにSmartNewsも11月より試験的に広告配信を進めているほか、12月1日にSmartNews Conference 2014/Winterというイベントを実施予定で、各種広告商品などのリリースを実施する予定で、どの様な構想やサービスが発表されるか注目される。

Gunosy発表時の報道は真意が伝わっていない可能性も

11日のリリースの後、筆者は発表会で登壇したGunosyの福島良典CEOと竹谷祐哉COOを訪問した。理由は発表の真意を聞きたかったことと、色々なコラボレーションの可能性を考えたかったから。そして何よりも報道が偏っていて内容がきちんと伝わっていないのではないかと懸念したからである。

写真はGunosy福島良典CEO(左)、筆者(中)、Gunosy竹谷祐哉COO(右)

“検索がスキップされる”のはあくまでもアプリの中の話

記者会見後の報道でとかくフォーカスされていたのが電通の登録商標である消費者行動パターン“AISAS(Attention, Interest, Search, Action, Share)”の真ん中の“Search”が無くなるという点であろう。検索が無いというのはあくまでもアプリ内の話であるという点が抜けていたということである。

これは考えてみれば当然のことで、アプリ内には検索BOXがないのでわざわざアプリを終了し、切り替えて検索するという行動はとる意味がないということであろう。説明が足りなかったという部分を指摘すると福島氏と竹谷氏ともに説明不足を認め反省していたように見受けられる。また、これは筆者独自の見方ではあるが、そもそもアプリを開いているということは既にAttentionは取れているわけでその意味では本来の意味でのAも存在しない“IAS(Interest, Action, Share)”モデルということになろう、あくまでもアプリの中での話であるが。

福島CEOはまれにみる“インターネット業界の鬼才“

筆者はお二人と話していて気が付いた点として個人的な見解を書きたい。福島CEOは鬼才と呼んだ方がよいかもしれない天才肌の人物で、インターネット業界を変える可能性を感じさせてくれた。しかしそれと同時に、自分の興味範囲に関して深く入り過ぎるために専門知識のない相手に対しては説明不足になり理解されない、場合によっては誤解されることがあるのではと考える。

福島氏は、物事の本質を因数分解し見極め、また事象を一般化して考えるという研究者らしい一面を持つ。東大大学院1年で人工知能の研究をしているときに多くのニュースを見ている自分の情報収集を効率良くするためにキュレーション事業を始めたということである。人工知能を用いてTwitterやFacebookのデータを解析し人気のトピックを判別して配信するアルゴリズムを用いたAPIをプログラムし個人Newsを配信していたのがGunosyの原点であるという。最近では戦略構築などCEOとしての活動に専念しているので自分でプログラムを書く機会は少ないということだが、人工知能を活用したキュレーションアルゴリズムの進化、特に最近はDeep Learning (深層学習)の活用やシリコンバレーの起業家の言動に注目しているということである。一方でCOOの竹谷氏はグリーを経て2013年1月に同社に参画し、現在は戦略的提携の担当をしているという。お二人には小一時間で多くの話を聞いたのであるが、将来のサービス構想も含まれているのでそれらが具現化した段階でまた紹介したい。また同社には8月まで投資家の木村新司氏が共同CEOに就いていたが退任している。

Gunosyのアプリは順調で年内に800万ダウンロードを見据えているということである。さらに2013年4月にはわずか4~5人の陣容であったが今では60人近くまで急成長しており、近日中に90人体制にしたいという。以前の記事でも紹介した通り資金も豊富に調達し、12月には新オフィスを六本木ヒルズに構えるということである。かつての急成長したインターネットベンチャーを彷彿とさせる飛躍ぶりであるがそれだけに言動も注目されるために、世の中の価値や生活者の利便性向上のためにより良いサービスを提供していただきたいと考えている。

本コラムも次回で記念すべき200回となる。次回はこれまで支えてくれた皆様に感謝を込めて過去の振り返りと、今後に向けたWeb業界の展望などを書いてみたいと思う。


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