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スマートフォンのキラーアプリケーションとしてのSNSを考える

スマホのSNS利用はツイッター、フェイスブック、mixiの順

最近、スマートフォンやSNSに関する調査が続々と発表されているが、どの統計を見ても、スマートフォンの利用が進めば進むほどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用も進むという関係が見て取れる。

モバイルマーケティング・ジャパンとネットマイルが1月12日に出したNet Mileリサーチ「スマートフォンユーザーのSNS利用に関する調査」では、“スマホ移行でSNS利用者が3割増!「Twitter」「Facebook」が潜在ユーザーを掘り起こし”との見出しで2011年11月に実施した調査結果を発表している。

上の図から読み取れるように、スマートフォンのユーザーの70%がSNSを利用しているのに対して、フィーチャーフォンでは40%しか利用していない。その内容は、下の図からわかるようにフィーチャーフォンではmixiがもっとも多いのに対して、スマートフォンではツイッター、フェイスブックに次いで3位になっている。

特徴的なのは、フィーチャーフォンでは日本独自のSNSであるmixi、GREE、モバゲーが多いのであるが、スマートフォンでは海外発祥のSNS (ツイッター、フェイスブック、Google+、リンクトイン)が多い傾向にある。これは、海外のSNSがフィーチャーフォンの開発に力を入れていないことも影響しているが、やはり、スマートフォンのインターフェィス(画面スクロール、アプリ)がツイッターなどのアプリケーションのユーザビリティに向いていると考えられる。また、スマートフォンユーザーは今のところ情報リテラシーが高く、英語の能力も高いのではないかと推察される。

就活生も手放せないスマートフォン

世代別のリサーチもある。マイナビが1月24日に発表した「2013年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査(携帯・スマートフォン・SNS等の利用状況について)」では、就職活動をする生徒へのスマートフォンの浸透が加速していることが顕著になった。

これは、企業が就職活動に必要な情報をフェイスブックやツイッターに載せ始めたことが大きいと考えられる。そして、各SNSともスマートフォンのほうが活発に利用されていることがわかる。また、スマートフォンのアプリなどによって実現されている就職活動に必要な各機能の利用が高かった(「企業セミナーの予約、確認」が86.0%、「企業からのメッセージ(メールの確認)」が74.6%、「地図の閲覧」が69.1%など)。就職活動に関しては、スマートフォンはすでに手放せないアイテムとなりつつあるようである。

このように、スマートフォンはビジネスやビジネス予備軍に多く利用されてきているが、やはりSNSとの相性は切っても切れないものになってきているようだ。スマートフォンはその性能を増やしてきているので、電話の歴史も固定電話の契約数が伸び悩み携帯電話の契約数が国民の数を抜いたように、PCも徐々に総数が停滞し、スマートフォンを中心とした携帯端末が中心になってくることはそう遠い未来ではないのかもしれない。そのときには、全国民が何らかのSNSに加入していることも考えられるのではなかろうか?

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