江端の誕生日企画でお話しした、AI時代の事業機会
2026年4月30日、次世代マーケティングプラットフォーム研究会の特別セッションとして、
「江端の誕生日企画 最近やっていること、全部話します。」を開催しました。
<見逃し配信>
https://www.youtube.com/embed/VWPtCBLgK9U?si=Y1PG7hNXu0wze7K8
今回のテーマは、ひと言で言えば、
教育 × AI × マーケティング × IR × 顧客接点 × メディア × サステナビリティです。
一見すると、かなりバラバラに見えるかもしれません。
しかし、私の中ではすべてつながっています。
生成AIの進化によって、企業のマーケティング、経営企画、IR、顧客接点、オウンドメディア、さらにはサステナブル領域まで、再設計できる時代が来ているからです。
日本はAIで遅れる可能性がある
まず強くお伝えしたかったのは、
日本はこのままだとAIで遅れる可能性があるということです。
DXもAIも、ツールはすでに揃っています。
しかし問題は、ツールの有無ではありません。
本当に問われているのは、
AIを使う前提で、組織が設計されているか
AIを使う前提で、仕事の進め方が変わっているか
です。
AIを「一部の詳しい人が使う便利ツール」として扱っている限り、企業全体の競争力にはつながりません。
生成AIは「ツール」から「Digital Co-worker」へ
生成AI活用で大切なのは、AIを単なる道具として見ないことです。
私は、スタンフォードd.schoolのJeremy Utley氏の考え方にも強く影響を受けています。
AIは、単に「使う」ものではなく、共に働く存在になっていきます。
つまり、AIは
ツール
↓
アシスタント
↓
Digital Co-worker / Advisor
へと進化していく。
業務の外側でたまに使うのではなく、
業務の内側に組み込み、役割を与え、育てながら使う。
この考え方が、今後の企業競争力を大きく左右すると考えています。
スライド:EVOLUTION「生成AIはツールからDigital Co-worker / Advisorへ」
AI導入は、体験・再設計・実装の3段階で進める
企業からは、生成AIについて多くの相談をいただきます。
よくある課題は、
「一部の人だけが使っている」
「ナレッジが属人化している」
「現場の業務に落ちていない」
「経営と現場がつながっていない」
というものです。
そのため、AI導入は次の3段階で進める必要があります。
1つ目は、理解・体験。
まずAIで何ができるかを体感する。
2つ目は、発見・再設計。
自社業務の中で、AIによって効率化・高度化・再設計できる領域を見つける。
3つ目は、実装・浸透。
業務プロセスや組織運営の中にAIを組み込み、継続的に使える状態にする。
AI時代のマーケティングは「AI・愛・アドレナリン」
今回のセミナーで特に強調したのが、
AI時代のマーケティングは、AI・愛・アドレナリンの3つで構成される
という考え方です。
AIは、分析、生成、効率化を担います。
膨大なデータを読み込み、仮説を出し、コンテンツを作り、施策を高速に回すことができます。
しかし、それだけでは人は動きません。
人が動くのは、そこに
愛があるからです。
推しがあるからです。
共感があるからです。
自分も参加したいという熱量があるからです。
そして、そこにアドレナリンが生まれます。
イベント、eスポーツ、推し活、界隈、UGC、ライブコマース。
これらはすべて、熱量が可視化される場所です。

スライド:FRAMEWORK「AI時代のマーケティングは三つのAで構成される。」
リサーチも、1か月から数時間・数日へ
AI時代には、マーケティングリサーチのあり方も変わります。
もちろん、従来型の大規模調査や高度な統計解析が不要になるわけではありません。
企業固有の重要な意思決定には、今後も丁寧な調査が必要です。
ただし、すべての調査をゼロから始める必要はなくなります。
Knownsのような既存データ、AIによる仮説生成、必要に応じたカスタム調査を組み合わせることで、
これまで1か月以上かかっていた示唆出しを、数時間から数日で行える可能性があります。
重要なのは、AIで答えを決めることではありません。
AIを使って仮説を早く出し、検証の質を高めることです。

スライド:RESEARCH「1か月以上かかるものから、すぐ示唆を得るものへ。」
Z世代は「買う」だけでなく「所属する」
Z世代マーケティングでは、従来の広告発想だけでは届きません。
これまでは、広告を見せて、商品を買ってもらうという流れが中心でした。
しかし今は、
語る
推す
参加する
所属する
その世界の一部になる
という流れが重要になっています。
企業が一方的に語るのではなく、
ユーザーが語り、界隈の中で広がっていく。
ここに、推し活、UGC、TikTok Shop、ライブコマース、eスポーツなどの可能性があります。

スライド:SERVICES「Z世代・マーケティングの実装サービス」
eスポーツは、Z世代の熱量を見る現場である
eスポーツも、単なるゲームイベントではありません。
そこには、
教育
チームビルディング
推し
観戦体験
スポンサー
若年層との接点
が詰まっています。
企業がZ世代を理解したいのであれば、資料で学ぶだけでなく、現場を見ることが重要です。
熱狂している人たちが、何に反応し、何を語り、どう参加しているのか。
これは、マーケティングにとって非常に重要な観察対象です。
IRもAIで「説明」から「予測・防御・戦略」へ
AIの活用領域は、マーケティングだけではありません。
IRや経営企画の領域でも、大きな可能性があります。
機関投資家やアクティビストからの質問、株主総会で突っ込まれやすい論点、自社の弱点、外部から見たリスク。
こうしたものを事前に把握し、想定質問やQ&Aに落とし込む。
IRは、単なる説明や報告ではなく、
予測・防御・戦略の機能になっていくと考えています。
スライド:SOLUTION「IRリスクをAIで先読みする。」
オウンドメディアは、コストセンターから収益資産へ
AI時代には、企業が持つオウンドメディアやECメディアの価値も変わります。
これまでは、オウンドメディアは情報発信のコスト、CRMのコスト、EC運営のコストとして見られることが多かったかもしれません。
しかし今後は、
広告収益
タイアップ
スポンサー
CRM連動
EC連動
によって、収益資産化できる可能性があります。
特にAIが文脈を理解し、推薦する時代になると、企業自身が持つコンテンツ、顧客接点、会員基盤、ブランド信頼がますます重要になります。

スライド:INSIGHT「Owned Mediaがマーケ価値の約6割を生む時代に。」
サステナブル領域も、事業と社会価値をつなぐテーマ
今回のセッションでは、サステナブル領域についても紹介しました。
原油高、ナフサ不足、石油資源に依存しない容器、ワンウェイからツーウェイへの移行。
こうした社会的変化の中で、回収・再利用型のパッケージや循環型ビジネスには大きな可能性があります。
リサイクル型容器「ペリペリ君」のような取り組みは、単なる容器開発ではなく、
企業活動を社会価値へつなげる挑戦でもあります。

スライド:CHAPTER 06 サステナブル「ビジネスを社会価値につなげる。」
12年かけて、全部つながってきた
2014年から続けてきた次世代マーケティングプラットフォーム研究会。
2020年に出版した『マーケティング視点のDX』。
2021年の『スタンフォード式 パラレルキャリアの育て方』。
そして、2026年のAI、マーケティング、IR、顧客接点、サステナブル領域。
振り返ると、一見バラバラに見える活動は、すべて「つなぐ」ための取り組みでした。
企業とスタートアップをつなぐ。
マーケターと経営をつなぐ。
若い世代と企業をつなぐ。
AIと業務をつなぐ。
事業成長と社会価値をつなぐ。
ここからは、それらをさらに実装していくフェーズだと考えています。

スライド:TIMELINE「12年かけて、全部つながってきた。」。
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スライド:CLOSING「一緒に、日本をもう一段上へあげましょう」
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