AI

ChatGPTは”釣り”もできます!:ChatGPT Can Phish (釣りを示すFISHとWEB上の詐欺PHISHを掛けたタイトル)

ああ、生成AIの甘美な皮肉ですね。一方で、テクノロジー革新の寵児で、タスクの自動化や生活の便益をもたらしますが、他方では、サイバーセキュリティの悪夢、正にパンドラの箱でもあります。

IBMの最近のChatGPTがフィッシング(詐欺)メールを作成する能力に関する研究は、目を覚まさせるものです。それは、詐欺師にストラディバリウス(世界一のバイオリン)を渡して、「世界で最も悲しい曲を演奏してください」と言っているようなものです。

数字を見てみましょう。IBMのX-Forceチームは、グローバルなヘルスケア企業の1,600人の従業員を対象に、人間が書いたフィッシングメールとChatGPTが書いたメールを比較するA/Bテストを実施しました。人間が作成したメールは、受信者の14%を悪意のあるリンクをクリックさせました。ChatGPTは2位で、11%でした。

しかしここからが面白いところです。IBMのチームはメールの作成に16時間かかりましたが、ChatGPTはたったの5分でバージョンを生成しました。効率化こそが生成AIの最大のメリットです。

IBMのチームの主要な人間ハッカーであるステファニー・”スノー”・キャルーザーズは、最も適切に述べています。「今の状況がこれであるなら、5年と言いたいところですが、正直に言って6か月後はどうなるでしょうか?(より進化している)」これは恐ろしい現実です。

OpenAIは、ChatGPTがフィッシングメール、マルウェア、またはその他のサイバー攻撃ツールを生成しないようにセーフガードを実装していますが、優れたフィッシングメールを書くのに適したオープンソースのAIモデルはたくさんあります。

キャルーザーズによれば、感情的知性(EQまたはEI)においては依然として人間の要素が優位です。彼女はChatGPTのフィッシングメールが「冷たく機械的」に感じたと述べましたが、あまり安心しないでください、AIは指数関数的に進化しており、デジタ詐欺という芸術を習得する日は遠くありません。

ジョセフ・ナイの「サイバーセキュリティは酸素のようなものです。それがなくなるまで考えることはありません。」を言い換えると、AIツールがより洗練されるにつれて、それらを悪用する者の戦術も進化していきます。これは猫とネズミの絶え間ないゲームです。今、ネズミ側(AI)は腕立て伏せをして、ステロイドを服用し、孫子の「兵法」を読んで強化をしています。

著者(Shelly Palmer)の注:これはスポンサード記事ではありません。この記事の著者であり、私自身の意見を表しています。私も私の会社も報酬を受け取っていません。この作業は、GPT-4、Bard、Claude、Midjourney、Stable Diffusionなど、さまざまなAIモデルの助けを借りて作成されました。

シェリー・パルマーについて
シェリー・パルマーは、シラキュース大学のS.I. Newhouse School of Public Communicationsでの先進メディアの教授であり、テクノロジー、メディア、マーケティングに関するコンサルティングプラクティスであるThe Palmer GroupのCEOです。LinkedInの「テクノロジーのトップボイス」として選ばれ、Good Day New Yorkでテクノロジーとビジネスをカバーし、CNNで定期的にコメントし、人気のあるビジネスブログを毎日執筆しています。彼はベストセラー作家であり、無料のオンラインコースである「Generative AI for Execs」のクリエーターでもあります。@shellypalmerをフォローするか、shellypalmer.comを訪問してください。

関連記事

  1. Blog

    デジタル活用キャンペーンのインフラに関する注意点

    最近デジタルをベースにするキャンペーンをより多く見かけるようになったが…

  2. About

    2026年に日本のGDPを動かす為に必要なこと:江端浩人の新春所信ブログ

    皆様明けましておめでとうございます。江端でございます。本年もよろしくお…

  3. Blog

    メディアの融合による新たな施策が続々登場

    視聴者投票で3万4000票を獲得9月13日に日本テレビ系列で「THE…

  4. Blog

    ピザ生産遅延、無料クーポン行列、集配遅延はなぜ起きたのか?

    インターネットで大量の人や荷物が動く時代ここに来て需要が大量に増え、供…

  5. Blog

    フェイスブックは本物か。ブームで終わるのか

    世界では市場席巻するも国内は発展途上最近弊社にくる取材や講演依頼のほ…

  6. Blog

    ベーシックインカムよりもまずベーシック通信インフラ整備が長期的に日本を救う。

    タイトル画像はこちらを参照このブログを書いている今日は東京の感染者…

最近の記事 // Recent Blog

会員ログイン // Login

カテゴリー // Category

アーカイブ // Archive

  1. Blog

    「進むべきか、止めるべきか?」 続・ソーシャルメディアの普及に伴い情報管理問題が…
  2. AI

    ChatGPT のCEO サム・オルトマンが米国議会でAI規制などに関して話す模…
  3. Blog

    「前払いクーポン割引サービス」の“おせち事件”を繰り返さないために
  4. Blog

    「タイガーマスク運動」を加速させたWebの影響力
  5. About

    ChatGPTよりGoogle検索が得意なこと
PAGE TOP

江端浩人事務所 -Hiroto Ebata International Office-をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む