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インドのiMedia Brand Summitで感じたこと。

電気のありがたさをインドで実感

インドのゴアで7月5日に開かれたiMedia Brand Summit GOA Indiaでキーノートスピーチを務めた。香港経由でムンバイに1泊したのちゴアに着き、会場のホテルは空港からは40分ほど離れたリゾート地だった。見た限りでは南国の中のジャングルを走り抜けて着いたような場所だった。筆者は30カ国以上訪問したが、インドを訪問をするのは初めて。ムンバイの空港や町には人があふれ、牛や犬が自由に歩き回っていた。ゴアからホテルに通じる道での送りの車は一車線づつしかない道でクラクションを鳴らし続け、対向車とぎりぎりの追い越しをまるでゲームのように続けており、車内ではかなり緊張した。

また、常に電気が通っていることはありがたいとつくづく感じた。ゴアのホテルは非常に豪勢であるが、昼間になると冷房のせいだろうか、頻繁に停電するのである。また、電圧が弱いせいか携帯電話などの一部の機種はきちんと充電できないという事象に見舞われて困ったこともある。キャセイ・パシフィック航空の機内では問題なく充電できたので電圧のせいであろう。さらに、会場にも停電に備えて自家発電装置が準備されており、実際に私のプレゼンテーション中も2回ほど自家発電装置のお世話になることとなった。

なぜ、このようなことを最初に書いているかというと、やはり、常日頃インターネットや携帯電話パソコンといった機器の利益をきちんと享受するためにはいくつもの前提が必要であることを再認識させられたからであり、また、きちんと享受できていない状況の中でもきちんと人々は生活していることを感じたからである。

熱心で飲み込み早いインドの参加者

さて、肝心のキーノートスピーチであるが、前日は問題なかったコードの接続の問題でRGBの“赤”色が表示されず、“赤”を貴重としたコカ・コーラのプレゼンとしてはいささか地味な上に、意図的にキーワードを“赤”にしていたので見えないという事態に遭遇して15分間の中断を余儀なくされた。もっとも、予備の機器で再開後は多くの拍手をいただき、プレゼン中の反応を見てもそれなりに興味や関心を示していることが手に取るようにわかった。これには正直かなり安心した。

というのも前日のオープニングパネルでは「モバイルは本当にマーケティングに使えるのか?」「テレビとWebのクリエイティブは別に作るべきか?」「各メディアに別々の役割を持たせるべきか?」「そもそもマーケターは技術を理解する必要があるのか?」など、日本で言えば数年前の議論が活発になされていたからである。そのような状況の中でOwned/Earned/Shard/PaidやLiquid and Linkedのコンセプトや実践例をプレゼンしても受け入れられるのだろうかという不安があった。しかしそれは杞憂であった。筆者のプレゼンの後のパネルでは「コカ・コーラパークのように」や「オウンドメディアでは」とか「広告主がパブリッシャーに」などという表現が頻繁に使われて逆に飲み込みの早さに驚いたのである。

インドの参加者も非常に熱心で「あなたの時間を2分ください」と熱心に売り込んできたり。新しい技術を活用したソーシャルメディアの管理ツールのデモをしたりと、かなり進んでいる一面も見られ、印象としてはかなり今後伸びて変革していくマーケットであると感じた。現在、携帯の普及率は国民の10%以下であるというが、それでも1億2000万台ほどと日本の人口と変わらない規模にある。現在所有している人々が高所得者であることを考えると、すでにかなり有効なマーケティングツールといえる。さらに、もしインフラが整備され全人口に近い人々が手にしたらと考えると、かなり有望なマーケットではないかと感じた。今回は日程も限られており、あまり意見交換などできなかったが機会があればもう一度ゆっくり訪問してみたいと感じた。

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