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ゴルフIoTギア:ARCCOS 360 (アーコス 360) を使って見た

<前書き>最初にお断りしておくが筆者はこのARCCOS 360は製品のモニターとして機器の提供をゴルフダイジェストオンライン(以下GDO)様にいただいて書いている。WOMJマーケティング協議会WOMJガイドラインに基づき記載しているつもりである。

画期的なゴルフIoTツールARccos 360

自分のショットが自動的に記録され、スコアの集計ができたらどうなるでしょう?
そんな夢のようなガジェットとアプリが2018年1月に発売されました。

以下の画像は私が1月21日(日)、初めて自力でARCCOSを使ったラウンドをした京葉カントリー倶楽部10番ホールのプレー記録のScreen Shotです。

風速とグリーンとの高低差まで出ている、、、(合っているのだろうか)

ARCCOS 360とアプリを連携させると一目瞭然で自分のラウンドが全部可視化されてしまうのです。(たまたまパーで良かった!)
きちんと活用すれば、自分の全ホールのショットを記録できてスコアアップに繋げることができます、いやできるはずと信じています。(まだ一回しか使っておりませんので、、、)

計測しているという意識だけで違いますし、レビューも勉強になりこのような機会がなければできません。私は大変満足しています!

では、早速使うまでの手順を紹介します!

<Step 1:アプリをダウンロード>
使い方は簡単で、先ずはARCOSS 360のアプリをダウンロード。iOS10以降が必要。残念ながらまだAndroid版アプリはまだ無いようです。

アプリをダウンロードしたら、個人情報の登録でセットアップの完了です。

<Step 2:クラブにセンサーをセット>
ARCCOS 360には何種類かのセンサーがあります。GDOショップのセットにはウッド・アイアン用のセンサー13個とパター用1個、計14個のセンサーが入っております。

一番上がウッド・アイアン用、一番下がパター用(真ん中のCobraは日本で未発売の模様)

これを、ネジを回す要領でグリップエンドに差し込むだけで簡単です。14本を3分ほどで完了!

ちなみに重さを測ったところ、7.3gほど。

計測は京葉カントリー倶楽部のプロショップ工房にて

重さはあまり感じません。パターは全く違和感ありませんし、他のクラブも慣れるとあまり意識しなくなると思います。しかし詳細は後述しますが、グリップエンドの長さが変わるのでクラブのバランスは変わるようです。また、グリップエンドにまっすぐに着かないので少し斜めになっていることや、グリップエンドの余りが気になる方もいるでしょう。せめて真直につくように改良してもらいたいです。

<Step 3:各クラブとアプリをペアリング>

全てのクラブにセンサーを装着したら、いよいよペアリングです。このペアリングの仕組みは正確にはわからないのですが、QRコードを読み込むように簡単に実行できます。また、ペアリングにはBuletoothをONにする必要もあり、カメラや音声もONにする必要があるようです。ということはセンサーには電池が組み込まれており、これは最低5年持つようです。(切れた後どうなるんだろう、センサーはGDOで販売しており単体で2,500円ほどなので丸ごと交換すると推測)

アプリを起動して”クラブ”というメニューを開始するとチュートリアルが立ち上がります

最初に装着しておくことがオススメです。

後でこの2種類のセンサーをペアリングします

Bluetoothが干渉しないように他の人と離れることがオススメとのこと

”ペアリングを開始”ボタンを押して、ペアリングする全てのクラブを選択。
選択したクラブはラウンド中変更できないので注意!

そして、クラブヘッドのマークに向けます。
(写真は商品の箱、実際のペアリング中にスクショ取るのは至難の技なのでご勘弁ください!)

全てのクラブを次々とペアリングしてゆきます!これもすぐ終了します。
次はラウンドするためのコース選び。

<Step 4:コースを選んでラウンドへ>
ARCCOS 360には世界中の色々なコースが登録されています。登録されていないコースもあると思いますので先ずはアプリをチェックしましょう。

幸い京葉カントリーは登録がありました。

登録されたコースを選択してラウンドスタートです!

ARCOSSはGPSを活用しますので、どのティーかは選択してもいいですが実際にショットしたところが記録されます。これはすごい!

しかし、実際にプレーするときには注意点がいくつかあります!

<Step 5:プレー中の注意点>

注意点1:スマホアプリは常にON

プレー中は常にアプリを起動しておく必要があります。途中で他のアプリを活用したり電話をしてもいいですが、ショットの時には必ずアプリを起動しておく必要があります。
ARCCOS 360のショット検知の仕組みは細かくはわからないのですが、GDO担当者の話によると「加速度センサー」「Bluetooth通信」「音」の3つのコンビネーションで行うです。従ってショットの時には必ずアプリをONにしておく必要があります。

注意点2:スマホはズボンの前ポケットへ?!

なんとARCCOS 360は『音を拾う』のでGDO担当者によると「iPhoneをズボンの前ポケットに入れて、スピーカーを上に向けてください」ということ。しかも「後ろポケットでは検知できないことがあります」とのこと、ガビーん!

GDO担当者によると前ポケットにiPhoneを入れてプレーは「慣れると問題ないですよ」とのことでした。但し、私は色々な理由で前ポケットを断念し、ある方法を新たに開発することにしました。

それが iPhoneケースでベルトの背中側に固定し、マイクで前方の音を拾うという方法です。

ランニング用のポーチなどを色々買った結果、今回のラウンドで使用したのは以下のコンビネーションです。ちなみにスマートフォンはiPhone 6 Plus。

スマホケース:
OneTigris米軍愛用スマートフォンポーチ (グリーン) 結構頑丈で、スマートフォンを縦に収納できて、マイクのピンジャックを差したままでもフタが閉められるところが魅力でした。また、電力不足に備えてモバイルバッテリーと一緒に収納可能です。

マイク:コードレス(BlueTooth)のオプションは電池の持ちで断念
新型コンデンサーマイク ミニクリップマイク 録音 高性能 3.5mmDuomishu (シングル)ピンマイクをベルトのバックル近くに設置し、ショット音を拾えるようにしました。

こちらのセットです。(スマホケース、マイク、充電器、充電コード)

これは非常に快適でショットの検知には全く問題がありませんでした。

GDO担当者は「電池の消費を抑えるために入れっぱなしにするのがオススメ」とのことでした。この方法では後述するパターをきちんと検知できないということを除けば問題ないレベルでした。しかし、実際には毎ホール終了後にパター数の必要に応じた修正やこれも後述する同じ地点からの打ち直しなど例外を除けば筆者はほぼ問題ないレベルでした。

ラウンド中は特に問題なくラウンド終了!

ラウンド終了後に色々検証できるのも魅力ですね!

<Step 6:プレー終了後に振り返りも>

プレー終了後にコースの攻め方を見て、反省ができます!

最初にアップした10番ホールのスクリーンショットであるが、これをブレイクダウンすることもできます。

各ショットが表示される画面は反省と次回の攻め方の参考になります。
出だしのドラーバーと10番ではまずは左に行ってしまうミスを直さないと。などなど。

スコアもレビューも可能だが、京葉のヤーデージがあっていない、、、パット数も欲しいですね!

まだまだ出たばかりなので今後の改善余地は多々あり、ヤーデージなど以外でも気が付いた点を書いておきます。

<愛を持って改善点を提唱!>

きちんと計測されないケース
パット数はOKパットなどもあり、足したり引いたりする機能は優れていると思います。
しかし、以下のようなケースに関して例外処理ができない模様(アプリの進化で対応可能と思われるお待ちしています)
▶︎ 同一地点のショットが検知されない。
– バンカー内から出ない場合なども最後の一打のみとされてしまう模様です。
– OBの暫定球などを打つと、最後のものしか記録に残らない模様です。
– グリーン外からのパットもグリーンないと判定されて集積できない模様です。
→ 暫定球ボタンを作るなど検討するのは如何か?アプリを操作するとスロープレーになる可能性あるのでよく考えねばならぬとおもいます。
▶︎ 同一クラブで連続ショットすると、2打分の合計距離が足されることもあります。
– 私はグリーン周りの転がしは8番アイアンを使うことが多いが、8番でショットした後アプローチを同じ8番で行うような場合、両方合わせて一打と判断される模様です。
▶︎ ミドルアイアンで転がしも統計処理され、短い平均ショット距離になる。
– 8番でグリーン周りを行うとその距離が平均距離に加算されるために短くなります。
例外を除外するための”スマートディスタンス”というのを計算しているようであるが、グリーン周りで使う方が多いので残ってしまうようです。
– 5ラウンド以上回ると”スマートディスタンス”を元に計算するキャディ機能があるようだが、影響がありそう。
▶︎ ペナルティが2打までしか加えられません。(2連続OBの場合など)

厚みと重さの改善
これはハード面の改良になるのでハードル高��と思うが、クラブの長さと違和感を取り除くために何らかの方法を検討されたいと思います。(GDOさん、今度提案します!)

バランスがD1のドライバーが

D3近くになってしまいました。
但し、実際は機器はグリップしないのでほぼ長さの影響

バランスD3のウエッジが

D4になってしまいました。

色々書きましたが、IoTでクラウド上に自分の全ショットの記録が残るので(公開しないオプションあり)非常に参考になります。今後も楽しんで、ソフトの改良など待ちたいと思います!

GDOさんいい商品を日本に持ってきてくれてありがとうございました!

GDO プレスリリース
「ラウンドの見える化」を実現。米国ARCCOS社と日本国内での独占代理店契約を締結
https://company.golfdigest.co.jp/news_press/detail/id=1350

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