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日本のインターネット・ソーシャル企業の躍進は本物か?

プロ野球界でネット企業の存在感増す

11月4日、ディー・エヌ・エーが“株式会社横浜ベイスターズの株式取得に関するお知らせ”とプロ野球の球団経営を目指す旨の発表を行った。12月1日のオーナー会議にて正式に参入が認められればディー・エヌ・エー横浜ベイスターズが誕生することになる。

8年前の2004年、筆者はインターネット企業を経営しており、どちらも取引先であった楽天とライブドアが仙台の球団争奪を行い、株主であったヤフーも、ソフトバンクグループとしてダイエーから取得してプロ野球に参入したのを目のあたりにした。

今回のディー・エヌ・エーも、日本コカ・コーラが初のナショナルクライアントとしてモバゲータウンへの広告出稿を介した相手であり、次代のインターネット企業としてプロ野球のオーナーになることに感慨を覚えている次第である。また日本コカ・コーラのジョージアも日本プロ野球機構のオフィシャルスポンサーで、ジョージア魂賞やインターネットではジョージア・ベースボール・パークも主催しているので、今回の参入で業界が活性化されプロ野球人気を後押しすることを期待している。

プロ野球球団の経営は、当初視聴者獲得や部数を伸ばしたい新聞・放送や沿線からの集客をしたい電鉄などを中心に広がっていった歴史があるが、現在は知名度を上げ顧客数を伸ばしたいインターネット関連企業が参入してきている。12球団しかないという希少価値や二部落ちが無いので安定した露出が確保できるといった点が魅力であるといってよいのではないだろうか。一概に計算は出来ないが、年間に換算すると数百億円以上の広告効果があるといわれている。

2011年4月~9月のインターネットを含むゲーム会社の経営指標を抜粋してみたが、ご覧のように営業利益ではディー・エヌ・エーが大手10社のトップなのである。筆者は10月27日にad:tech(アドテック) Tokyoにて「日本企業がグローバリゼーションを勝ち抜くには」という基調パネルに登壇し、グリー、サイバーエージェント、ミクシィの海外戦略を聞いたが、日本は現時点でモバイルとゲームの先進国であり、これらの企業が世界的に大きくなることにより次の世代の日本を担ってゆくことが出来る可能性があると考えている。

 

ソーシャルゲーム分野の日本の優位性に期待

著名な脳科学者の茂木健一郎氏( @kenichiromogi )は7日、「日本が偶有性の新文明に適応できない限り、没落が続くことは避けられない」という内容の連続ツイートを行っている。茂木氏によると人類の文明を今、変化させしめているのは「グローバリズム」と「インターネット」の二つの波であり、その両者に共通しているのは、「偶有性」ということである。

内容は多岐に渡るので興味のある方はツイッターのまとめサイトTogetterを見ていただきたいのであるが、氏は“単なるブツではなく、Webと連動した「ものづくり2.0」で活躍する人材が枯渇。iPhoneのような画期的な商品が、日本から出なくなってしまった”と言っている。筆者もこのWebと連動したものが今後重要になると考えている。

その理由はadvertimes の記事“1億2000万人がゲーマーになる!? 「ゲーミフィケーション」理論とは”にも書いたゲーミフィケーションである。現在、ソーシャルゲームが活況になっているのはそれなりの理由がある。また、消費者も聞かされる物語ではなく自分が主人公として参加できるゲーム的な要素を持つマーケティングキャンペーンに親しみを持ち始めている。

したがって、今後、全ての生活領域においてソーシャルゲーム的な要素が取り入れられてくるかもしれないのである。その時にスマートフォンを含むモバイルの経験を多く持ち、ソーシャルゲームで消費者のハートを捕まえることに長けている企業として、これらのソーシャルゲームの会社が日本から世界をリードできる可能性があるのではなかろうか? 実は弊社も近々このゲーミフィケーションを取り入れた携帯の施策を発表する予定である。その意味でもプロ野球の動向も含め目が離せないのである。

江端浩人「i(アイ)トレンド」バックナンバー
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